【成人の矯正治療】
【成人の矯正治療】
10代後半から30代または40代頃の社会活動の活発な時期の矯正治療では、より目立ちにくい矯正治療をすること、歯の移動を意識すること、社会生活に影響しない程度の痛みに抑えることが重要です。
当院では、患者さまのご要望を尊重しながら、きちんと治すためにふさわしい治療法をご提案させていただきます。
より目立ちにくい矯正治療
表側の矯正装置には金属製のものは使用せず透明な装置を使用しており、矯正に用いるワイヤーもできる限り白いものを選択しています。また舌側矯正治療や、マウスピース矯正といった見えにくい矯正治療も提案させていただいております。
歯の移動について
これまで矯正治療は2年~3年、場合によってはそれ以上かかると言われていました。
期間がかかってしまう主な原因として下記が挙げられます。
- 歯の移動に時間がかかる
- 効率の悪い治療手技
- 動かしにくい方向へ歯を移動することによる時間のロス
歯の移動の効率化
歯のスピードを上げるために、外科的な手術を施したり、何か特殊な薬を飲むわけではありません。歯は力を強くすれば早く動くわけではなく、歯の滑りが良い環境で、弱い力で、患者さまの骨の代謝と口輪筋を利用することで効率的に動きます。
このことから当院ではセルフライゲーションブラケットを採用し、矯正の力を従来の半分程度にしました。
抜歯する症例では抜歯後に速やかに歯を動かすことで骨の代謝を良くすること、MFT(筋機能療法)で歯の動きを邪魔する力を抑え、歯の動きに有利な筋肉の力を利用することで治療の効率化を行っております。
効率を考えた治療手技
従来は歯に装着するブラケットをフリーハンドでつけたいため、3次元的に位置のずれが生じやすく、術者によってばらつきがありました。
それを矯正するためにインダイレクト法という、ブラケットポジションにずれがない手技で、ブラケットを最初から正しい位置につけることで治療中のブラケットの付け直しや歯の動きに無駄がなく、最初からゴールに向かって一直線に向かうことができる方法を行っております。
動かしにくい歯の移動への対応
それぞれの装置には得意とする歯の移動があります。例えば歯の動かし方が難しいのは歯の奥への移動(遠心移動)と、骨の中に沈める移動(圧下)です。
この遠心移動はマウスピース矯正や可撤式の装置が得意であることがわかってきました。圧下は歯科矯正用アンカースクリューという直径1.5mmのネジを骨に埋入し、それを固定源にすることで容易に行うことができます。