根管治療
【根管治療】歯を抜かず、自分の歯を残すための治療
「歯を抜く必要があるが、可能なら自分の歯を残したい」
「根の治療をしたのに、また痛くなってきた」
もしそのような状況でもできる限り自分の歯を残したいなら、「根管治療」という方法を選ぶこともできます。
技術を要する「歯の基礎工事」です
根管治療は建築で言えば基礎工事にあたります。根管治療がしっかりされていないと被せ物でどんなに綺麗に修復したところで後に根の先端が化膿し、歯を失ったり、 再治療になってしまうことがあります。歯を健康で長持ちさせるためには、技術を持ったドクターが適切な治療を施す必要があります。
【根管治療】治療ではどんなことをするの？
●神経まで達した虫歯の治療に
虫歯の初期の状態では、歯を削って詰め物を入れれば、症状は一旦おさまります。ところが、虫歯が神経にまで達し炎症が起きてしまった場合には、麻酔をして歯を大きく深く削って根管治療を行う必要があります。
根管治療の主な流れ
具体的な治療方法としては、歯の神経が入っていた部分（根管）を専用の器具を使い、綺麗に洗浄します。根管が綺麗になったら薬剤を詰め、詰め物を入れます。この際、虫歯を取りきらないと再発してしまい、場合によっては歯を失ってしまうことになります。根管治療には歯科技術が必要とされるのです。
●根管治療の流れ
- 虫歯になった部分を器具を使って除去する
- 神経のスペースに治療しやすいよう穴をあける
- ファイルという器具を使い、歯の根の感染した部分を除去する
※この際、必要があれば、抜髄（ばつずい）という神経を取る処理をします - 炎症が起こっている根管の先まで薬を詰めて、ばい菌が入ってこないように根管を封鎖する
- 根管治療後の歯は、症例により詰め物・被せ物を取り付ける
【当院の根管治療の特徴1】専用機器を用いた治療
拡大鏡（サージテル）で根の先までしっかり見える
当院では「サージテル」という拡大鏡を使うため、肉眼では見えないような歯の根までしっかりチェックできます。
特殊な機器で複雑な形の根管にも対応
根管は複雑です。そのため、根管を拡大・清掃する「ファイル」という器具を根管の先までしっかり通し、感染した神経を取り除いて消毒する必要があります。
当院では特殊な機器を用いて、根管が湾曲している部分など、微妙な根管の形に合わせてファイルを追従できます。
【当院の根管治療の特徴2】清潔な環境をつくるラバーダム
根管治療を行う際、とても怖いのは細菌感染です。そのため、治療する環境を無菌状態に保たなければなりません。
●感染源になる唾液をシャットアウト
当院には「ラパーダム」という根管治療用の特別な機器があり、清潔で治療効果のある根管治療を行うことができます。ラバーダムで唾液をシャットアウトすることで、口腔内の細菌が根管に入ることを防ぎます。
また、ラバーダムを使用することで器具や薬剤の誤嚥（ごえん）を防いで治療が行えます。
